シリーズ紹介「古代史をひらく」(全6冊)

シリーズ 古代史をひらく
刊行にあたって
歴史を知ること、古代史を知ることの「面白さ」を伝えたい。本シリーズは、私たち編集委員のそうした思いからスタートしました。
幸い日本の古代史に関心を持つ人は多く、各地の遺跡や博物館は訪問者で賑わい、古代史をテーマとする書籍や情報も巷にあふれています。いっぽうで最新の研究の進展はめざましく、より精緻なものとなっているために、その成果を専門家以外の方と共有することが難しくなっていることも事実です。
しかし、新しくわかってきた歴史の実像を知ることの興奮や喜びは、他の何にも替えがたいものです。私たち研究者が日々味わっているこの「面白さ」を、親しみやすい歴史敘述によってさまざまに「ひらく」ことを通じて、読者の皆さんにお伝えしたいと考えました。
これまでにない古代史のシリーズを創り上げ、未來に向けて「古代史をひらく」ことをめざします。
編集委員 吉村武彥?吉川真司?川尻秋生

編集委員プロフィール

吉村武彥(よしむら?たけひこ)
1945年生.明治大學名譽教授.日本古代史専攻.著書に『日本古代の社會と國家』(巖波書店),『聖徳太子』『女帝の古代日本』『蘇我氏の古代』『大化改新を考える』(以上巖波新書)など.
吉川真司(よしかわ?しんじ)
1960年生.京都大學教授.日本古代史専攻.著書に『律令官僚制の研究』(塙書房),『聖武天皇と仏都平城京』(講談社),『飛鳥の都』(巖波新書)など.
川尻秋生(かわじり?あきお)
1961年生.早稲田大學教授.日本古代史専攻.著書に『古代東國史の基礎的研究』(塙書房),『平安京遷都』(巖波新書),『坂東の成立』(吉川弘文館)など.

特 色

  • 「問題群」=テーマ別にシリーズを構成。「モノ」に即した具體的な記述から「古代」の姿を考えていきます。
  • 歴史學?考古學に加え、文學、日本語學、美術史、建築史など幅広い分野から、今もっとも注目の書き手が登場。最先端の研究成果をわかりやすく伝えます。
  • 各冊に1~2名、海外の研究者が參加。「古代日本」はどう見られているか、國際的な視野からの新しい研究動向を紹介します。
  • 各冊に執筆者による「座談會」を収録。それぞれのテーマの面白さ、現段階での爭點、今後の方向性などを、専門分野を橫斷しつつ語りあいます。
  • 腳注、コラム、図版なども充実。基礎的な知識を確かめつつ読み進められます。

全巻の構成

  • 『前方後円墳――巨大古墳はなぜ造られたか』
    [編集]吉村武彥
    日本列島では、三世紀半ば以降に、驚くほど巨大な前方後円墳がいくつも生まれた。なぜこの時期に、この形狀で造られたのか。列島各地にさまざまな形で出現するこれらの古墳が持つ意味とは何か。文獻史料が稀少な時代の社會のありようを、さまざまな手がかりを用いて解明していく。
  • 『古代の都――なぜ都は動いたのか』
    [編集]川尻秋生
    飛鳥の宮に始まり、日本の「古都」として今も親しまれる平城京(奈良)、そして平安京(京都)へ。古代國家の中心たる「都」は、推古朝以降、何度も所在場所を変えた。それはなぜだったのか。近年のめざましい発掘成果や、出土文字資料?文獻史料を駆使し、「都」の実態や移り変わりを丁寧に追う。
  • 『古代寺院――新たに見えてきた生活と文化』
    [編集]吉川真司
    寺院は、古代日本の社會?國家そして文化を考えるための豊かな歴史情報の寶庫だ。六世紀末の飛鳥寺の創建に始まり、奈良?平安時代へと獨自の展開をとげていった古代寺院の実態と特質を、文獻史學?歴史考古學?美術史學?建築史學の専門家が連攜して明らかにし、日本史上におけるその意義を論じる。
  • 『渡來系移住民――半島?大陸との往來』
    [編集]吉村武彥
    日本列島の文明化に果たした朝鮮半島からの移住民の役割はきわめて大きい。考古學研究の成果を踏まえて彼ら?彼女らがもたらした産業技術や文化の様相を探るとともに、律令制國家における渡來系官人の役割や古代文化への影響を解明する。「往來」という視點から、半島?大陸へ渡った人々の動向にも注目。
  • 『文字とことば――文字文化の始まり』
    [編集]川尻秋生
    「口頭から文字へ」という図式で語られてきた文字とことばの関係をめぐっては、近年、木簡など出土文字資料や金石文の研究が日本のみならず韓國や中國でも盛んになってきたことにより、新たな局面をみせつつある。歴史學?國語學など幅広い視點からわかりやすく解き明かす、文字文化研究の最前線。
  • 『國風文化――貴族社會のなかの「唐」と「和」』
    [編集]川尻秋生
    遣唐使の廃止によって唐文化の影響が薄れ、日本獨自の文化が醸成された──こうした従來の「國風文化」の考え方は、すでに過去のものとなりつつある。學際的に新たな知見を持ち寄ることで時間的?空間的に視野を広げ、「日本文化史上における平安時代」を新たに位置づけることを試みる。

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